人手不足の打ち手ガイド ─小規模・中小企業のための無料ガイド
無料ガイド・印刷して使えます

人手不足の打ち手は、9つあります。
まず、自分たちで並べてみてください。

人が足りない。だから採用する。
その1本だけで決めていないかを、社内で確かめるための進め方です。
らいぱちが対面でやっている「人手不足の打ち手セッション」と、やることは同じです。

このガイドで必要なもの
  • 90
  • 2〜3
  • とペン
  • 0

申し込みも登録も要りません。このまま読んで、そのまま始められます。

人手不足に打てる手は、この9つです

採用は、9つのうちの1つです。どれが自社に合うかは、並べて見比べないと分かりません。
この45分でやるのは、どれから手を付けるかを決めるところまでです。

人の側 ─ 人そのものを、入れる・続けてもらう
1人を増やす(採用)

自社で雇う。求人広告/スカウト/人材紹介/外国人/シニア

2人を辞めさせない

辞めた理由・続いている理由の聞き取り/受け入れの立て直し/評価・労務の制度

 人の側は、入れる(1)と、続けてもらう(2)の2つです
仕事の側 ─ いまある仕事を、誰が・どうやるかを組み替える
3生産性を上げる

手順の標準化/マニュアル/教え方の見直し/多能工化

4仕事を減らす

ムダな作業の廃止/会議を減らす/承認の簡略化

5AI・ITを活用する

システム化/ツールの導入/繰り返しの作業をAIに寄せる

6外に出す

自社で雇わずに任せる。派遣/業務委託/副業/BPO/設備投資・機械化

7人の配置を変える

いまいる人の役割を組み直す/部署間の異動

 この5つは、ひとつながりです。1つの仕事を分けると、この5つに振り分けられます
商売の側 ─ そもそも、その仕事の量を変える
8仕事そのものを変える

商品を絞る/高単価化/値上げ/事業転換・撤退

9需要をコントロールする

予約制にする/営業時間を変える/顧客を絞る/繁忙期をならす

 経営の判断になる2つです。ここが動くと、他の8つの前提も変わります

書くのは、この5つだけです

先に全体を見せます。下の進め方は、この5つを書くための手順です。
ここだけ印刷して、手元に置いてください。

  書くもの 中身 目安
1 人手が足りていない仕事を1つ 一番困っているもの1つ。週◯回・1回◯分も書く 5分
2 その仕事を進める順番 実際にやっている順に1行ずつ 10分
3 4つに分けた結果 1行ずつ 人/AI/AI+人/やめる。物差しは「アルバイトの方に任せられますか」の1問 15分
4 「人」と判断した仕事の行き先 3つ聞く。派遣・業務委託に頼めるか/いまの人が速くできるようにできるか/社内の誰かに任せられるか 10分
5 やると決めた打ち手(最大3つ) 9つの上に置き、残りのマスも一度見てから絞る。マス・何を・誰が・いつまでに 5分

採用がいいのか、他の手がいいのか。
それを自分たちで見直すためのページです

人手不足のご相談で、いちばん多い入口は「求人を出したい」です。
ただ、人を増やす以外にも打てる手はあります。仕事の一部をやめる。やり方を変える。機械やAIに寄せる。外に出す。いまいる人の配置を変える。

どれが自社に合うかは、並べて見比べないと分かりません。
このページは、その見比べを社内だけで進めるための手順です。

読み物ではありません

印刷して、書き込みながら進める形にしています。紙とペンがあれば始められます。

採用ありきではありません

AIありきでもありません。「採用しない」「いまは何もしない」も、この進め方では結論のうちです。

費用はかかりません

申し込みも登録も不要です。連絡先をいただく仕組みも置いていません。

準備するもの

45分
時間

途中で切ると、たいてい元の話に戻ります。一度で通してください。

2〜3人
人数

1人でもできます。ただし仕事を挙げる段で漏れます。

紙とペン

A4を数枚。ホワイトボードがあれば、そちらでも構いません。

実務
現場が分かる人

Step 1で「いま、人手が足りていない仕事」を書き出します。

ここから 書き込む範囲

印刷すると、ここから下の「ここまで」までが書き込み用の紙になります(A4で数枚)。
その範囲だけ使ってください。前後の説明は、画面で読むためのものです。

進め方(5ステップ・約45分)

Step 1

人手が足りていない仕事を1つ書く

約5分

いま人手が足りていないと感じている仕事を、1つ挙げてください。
担当はいるが手が回っていない、でも構いません。全部を並べる必要はなく、一番困っているもの1つで足ります。

時間も一緒に書いてください

週に何回・1回何分か。だいたいで構いません。
Step 5で、どの打ち手にするかを決めるときに使います。分からなければ幅で書いてください。

① 人手が足りていない仕事(1つ)週◯回・1回◯分
  
出てこないときは

誰かが休むと止まる仕事は、ありませんか。

「社長が抱えたままの仕事」「辞めた人がやっていた仕事」「毎月やっているが、誰の担当でもない仕事」からも出てきます。

Step 2

その仕事を進める順番に、書き出す

約10分

「データ入力している」のような一言ではなく、実際に進めている順に、1行ずつ書き出します。
ここを飛ばすと、次のStep 3が「この仕事はAIでできそう/できなさそう」の大づかみで終わります。

例:介護/「利用者の記録を、紙に書いてからパソコンにデータ入力している」(週5時間)

No実際にやっていること
1その場で、紙の記録票に書く
2記録票を事務所に持っていく
3パソコンにデータ入力する
4抜けている項目を、本人に聞いて埋める
5月末にまとめて集計する
6紙の記録票をファイルにとじる
No② その仕事を進める順番
1 
2 
3 
4 
5 
6 

※6行は目安です。7つ以上ある場合は、ご自身で行を足してください。少なくても構いません。

Step 3

1行ずつ、4つに分ける

約15分

Step 2で書き出した行を、1つずつ4つに分けます。ここがこのガイドの山場です。

分ける物差しは、これ1つだけ

この作業、アルバイトの方に任せられますか。

任せられる=手順が決まっている=AIに寄せられます。
任せられない=判断がいる・責任がある・お客様との関係がある=人が続けます。

そのまま人が続ける
AI
AIに任せる
AI+人
AIが下ごしらえ、人が決める
やめる
作業そのものを無くす

例:さきほどの記録を分けると

No分けた先そう分けた理由
1その場で見たことを書くのは人。ただし紙をやめて、その場でタブレットに入れる形に変える
2やめるその場で入れれば、持っていく作業が要らなくなる
3AI決まった項目に入れるだけ。手順が毎回同じ
4AI+人抜けている項目はAIが拾える。聞きに行くのは人
5AI集計は手順が決まっている
6やめるデータで残せば、とじる作業が消える
No③ 分けた先(人/AI/AI+人/やめる)そう分けた理由
1  
2  
3  
4  
5  
6  

※Step 2で書き出した行の数だけ埋めてください。7つ以上ある場合は、ご自身で行を足してください。

「やめる」を、一度は探してください。

AIの話をしていると、全部が「AIに任せる」に寄ります。減らす一番速い方法は、やめることです。
持っていく・写す・とじる・清書する――順番を変えれば消える作業から探すと出てきます。

探しても出ないなら、「無い」と書いて先へ進んでください。介助・調理・運転のように、体を動かす仕事が中心だと出ないことがあります。無理に作らないでください。

ここで手が止まったら、それは普通のことです。

自分の会社の仕事は、当事者ほど分けにくい。毎日やっている人ほど、それが当たり前に見えるからです。
「これは人がやるしかない」で止まった行が3つ以上あったら、いったん手を止めてください。そこは他人が一緒に見たほうが早く進みます。

Step 4

「人」と判断した仕事に、3つ聞く

約10分

AI・AI+人・やめるに分けたものは、これで決まりです。
「人」と判断したものだけ、この順で3つ聞いてください。順番を入れ替えないでください。

1つ目

この仕事、派遣や業務委託の方に頼めますか。

頼めるなら、外に出す(9つの6番)。派遣・業務委託・副業の方に頼む、機械を入れる、といった手です。
頼めないなら、2つ目へ進みます。

2つ目

いまの人が、もっと速くできるようにできますか。

できるなら、生産性を上げる(9つの3番)。手順を決める、マニュアルにする、教え方を変える、といった手です。
手順はもう決まっていて、これ以上速くならないなら、3つ目へ進みます。

3つ目

その仕事、社内の誰かに任せられますか。

任せられるなら、人の配置を変える(9つの7番)。誰に任せるかまで書いてください。名前が出ないなら、それは任せられないということです。
任せられないなら、人を増やす(9つの1番)。Step 5で、どう増やすかを決めます。

④ 「人」と判断した仕事 1つ目
派遣等に頼める?
2つ目
速くできる?
3つ目
誰かに任せられる?
行き先(6/3/7/1)
     
     
     

社内の誰かに任せると決めたときは、その方の仕事も見てください。

実際にその方へ仕事を回すと、今度はその方の側で同じことが起きます。次にこのガイドを使うときは、その方の仕事から始めてください。

Step 5

9つの上に置き、残りも見てから、打ち手を決める

約5分

1. まず、ここまでで出た答えを置く

どこで出た答え置く場所
Step 3で「やめる」4 仕事を減らす
Step 3で「AI」「AI+人」5 AI・ITを活用する
Step 4の1つ目で「派遣等に頼める」6 外に出す
Step 4の2つ目で「速くできる」3 生産性を上げる
Step 4の3つ目で「誰かに任せられる」7 人の配置を変える
Step 4の3つ目で「任せられる人がいない」1 人を増やす(採用)

「人を増やす」に置いたものは、どう増やすかまで決めてください。

Step 1で書いた時間を足してください。
週20時間を超えるなら、常勤で採用する話になります(1人=1日8時間×5日=週40時間。その半分が目安です)。
20時間に届かなくても、決まった時間に人がいないと仕事が止まるなら、その時間だけの採用になります(パート・スポット)。送迎・調理・レジ・夜勤などが、これに当たります。

2. そのうえで、まだ置かれていないマスも一度見る

ここまでで埋まるのは、1つの仕事から出た答えだけです。会社全体で見ると、まだ手を付けていない打ち手が残っています。
下の4つを読んで、思い当たるものに印を付けてください。1分で構いません。

残っているマス思い当たりませんか
 2 人を辞めさせないこの1年で辞めた方はいませんか。辞め続けているなら、採ってもまた同じことが起きます
 3 生産性を上げる教える人がいない、手順が人によって違う仕事はありませんか(Step 4で出ていなくても、ここで出ることがあります)
 8 仕事そのものを変えるそもそも受けなくてよい仕事、単価が合っていない仕事はありませんか
 9 需要をコントロールする時期や時間を動かせませんか。予約制・営業時間・繁忙期のならし方

打ち手は、組み合わせて効くことがあります。

採用(1)と、受け入れの立て直し(2)。
採用(1)と、手順を決めて教えられる形にすること(3)。
採るだけ、任せるだけで終わらないほうが、たいてい早く回ります。

3. 全部の中から、やると決めた打ち手を最大3つ

1つに絞らないでください。答えが複数のマスに散るのは普通のことです。

どのマスの話かも、必ず書いてください。次に何をするかは、マスごとに変わります(採用なら求人、AIならツール、配置なら誰にいつ渡すか)。マスが分からなくなると、決めたことが次につながりません。

書き方の例

#マス何を誰がいつまでに
15 AI記録の入力を、タブレット入力に変える主任の〇〇さん10月末まで
21 採用入浴介助の応援を、朝9〜11時のパートで募集する社長9月中に求人を出す
32 定着辞めた3人に、辞めた理由を聞く社長9月末まで
#マス
(1〜9)
⑤ 何を(やると決めた打ち手)誰がいつまでに
1    
2    
3    

正直に書いておきます。分けても、現場の手が空かないことがあります。

記録の例でいえば、その場で書く時間は変わりません。減るのは入力と確認の手間です。
全部が楽になる前提で計画を立てないでください。減らないところは、減らないままです。

最後に、決めた3つと、その理由を、その場にいなかった方にも伝えてください。
ここまでを社内だけで通せたなら、外に頼む必要はありません。途中で止まったところがあれば、次の「つまずきやすいところ」を見てください。

ここまで 書き込む範囲

ここまでが、書き込み用の紙です。この下は、詰まったときに読むところです。

つまずきやすいところと、返す質問

対面のセッションで実際に詰まる場所と、そこで私たちが返している質問です。
いま読む必要はありません。手が止まったときだけ開いてください。

詰まったときに開く(6件)
人手が足りていない仕事が出てこない

こう聞いてください。「誰かが休むと止まる仕事はありますか」「月末に必ずやることは何ですか」
毎日の仕事は当たり前になっていて思い出せません。止まる話と、周期の話から入ると出てきます。

「うちに、特に無駄はない」となる

こう聞いてください。「同じことを2回書いている場面はありますか」「紙からパソコンに写している作業はありますか」
無駄かどうかを聞くと出ません。二度手間を探すと出ます。

一言で止まる(「記録」「請求」だけで先に進まない)

こう聞いてください。「それ、実際は誰がどこで何をしているんですか」
一言のままでは分けられません。実際にやっている作業まで書き出すと、分けられる形になります。

全部が「AIに任せる」に寄る

順番を変えてください。先に「やめる」を1つ決めてから、残りを分けます。
AIの話から入ると、やめる選択肢が最初に消えます。消えたまま進むと、道具を入れる話だけで終わります。

時間が分からない

こう聞いてください。「1回あたり何分ですか」「週に何回ありますか」
それでも分からなければ、空欄のままにしてください。推測で埋めないこと。埋めた瞬間、この時間は想像の話になります。

話が、結局「採用しよう」に戻る

Step 4の3つの質問に戻ってください。「派遣等に頼めますか」「いまの人が速くできるようにできますか」「社内の誰かに任せられますか」
外に出せる仕事・速くできる仕事・任せられる仕事と、人を増やすべき仕事は別です。ここを分けずに進むと、増やさなくていい人数まで採用の計画に入ります。
そのうえで、Step 5で時間を足してください。週20時間に届かなければ常勤ではなく、その時間だけの採用になります。

ここまでできたかの確認

全部にチェックが付いたら、ここまでで終わりです。
付かないものがあれば、そのStepに戻ってください。

  • 人手が足りていない仕事を1つ書いた(週◯回・1回◯分も)
  • その仕事を進める順番に、1行ずつ書き出した
  • 1行ずつ4つに分けた(「やめる」は、無ければ「無い」と書いた)
  • 「人」と判断した仕事に、3つ聞いた(派遣等に頼めるか/速くできるか/誰かに任せられるか)
  • 「人を増やす」に置いたものは、どう増やすかまで決めた(常勤/その時間だけの採用)
  • まだ置かれていない4つのマス(2・3・8・9)も一度見た
  • やると決めた打ち手を最大3つに絞り、どのマスか・何を・誰が・いつまでにを書いた
  • 決めたことを、その場にいなかった人にも共有した

途中で止まったら、
同じ流れを一緒にやります

ここまで読んで「うちだけでは難しい」と思ったなら、それは失敗ではありません。
このガイドで難しいのはStep 3です。自社の仕事は、当事者ほど分けにくい。
毎日やっている人ほど、それが当たり前に見えるからです。

人手不足の打ち手セッション

無料・約90分・オンライン・1〜3名

やることは、このページと同じです。9つの打ち手を広げ、人手が足りていない仕事を分け、やると決めた打ち手を絞ります。違うのは進行役がいることと、事前に12問お送りするので、当日の時間を中身に使えることです(区切りと時間配分は、その分だけ変わります)。

最後に、当社ができること・できないことをその場でお伝えします。できないことでも、一緒に考えるところまではいたします。なんらかの方向性を見つけられればと思います。

契約を締結するまで費用は発生しません。サービス内容とお見積りは、ご希望の方にだけ、次にお会いするときにご提出します。聞いたうえでお断りいただいても構いません。

「自社で対応できる」「いまは何もしない」も、この場では結論のうちです。

よくあるご質問

このガイドだけで最後まで進められますか?
進められる想定で書いています。申し込みも登録も不要です。印刷して、社内2〜3人・約45分で進めてください。費用はかかりません。ただし、止まりやすい場所は正直にお伝えします。Step 3(4つに分ける)です。自分の会社の仕事は、当事者ほど分けにくい。毎日やっている人ほど、それが当たり前に見えるからです。「これは人がやるしかない」で止まった作業が3つ以上出たら、一緒に見たほうが早く進みます。
この仕分けを、AIを使ってやることはできますか?
できます。書き出した作業を貼り付けて、4つに分けてもらう形です。ただし指示の出し方によっては、一般的な答えが返ってきます。自社の事情(誰が何時間かけているか、なぜその手順なのか)を添えないと、教科書どおりの仕分けになります。

当社のセッションでも、その場でAIを使います。ただし出てきた答えは、1行ずつ「これ、合っていますか」と確かめながら進めます。決めるのはお客様です。

なお、AIを使う場合は社名と、個人が分かるところを伏せてください。無料のプランは、入力した内容が学習に使われることがあります。
途中で分からなくなったら、どうすればいいですか?
同じ流れを一緒に進める人手不足の打ち手セッションがあります。無料・約90分・オンライン・1〜3名です。違いは進行役がいることと、事前に12問お送りすることです。やること自体はこのガイドと同じで、分ける・絞るところまでを一緒に進めます。
相談したら、そのまま営業されませんか?
セッションの最後に、当社ができること・できないことをお伝えします。できないことでも、一緒に考えるところまではいたします。サービス内容と金額は、ご希望の方にだけ次にお会いするときにご提出します。契約を締結するまで費用は発生しません。
採用しない、という結論になっても構いませんか?
構いません。9つの打ち手のうち採用は1つで、残り8つは人を増やさずに回すための手です。「いまは何もしない」も結論のうちです。
何人で、どのくらい時間をとればいいですか?
社内2〜3人・約45分です。1人でもできますが、仕事を挙げる段で漏れます。実際の仕事が分かる方を1人は入れてください。
すでに採用すると決まっている場合も、このガイドは要りますか?
打ち手が決まっているなら、選択肢を並べ直す必要はありません。その場合は実務を止めない採用支援(RPO)をご覧ください。
この進め方は、どこから来たものですか?
らいぱちが対面のセッションで使っている進行手順そのものです。採用支援の現場で、人が足りない状態が採用だけで解けるとは限らないと感じてきたところから組み立てました。